須賀敦子「地図のない道」読了. 新潮に連載のせいか,久しぶりに肩の力が抜けた文体. わりとすらすら読める.
須賀敦子「時のかからたち」読了.
文章がだいぶ重くなってきた.ちょっとした感情の機微を正確に表現しようとするのか,比喩が,それも結構こったようにも見えるのが多くなった.
月例比叡山登山.天気はもうひとつ.
きらら坂,12:00 出発.これでもいつもより早い.
途中ケーブル駅の広場でコーヒーを淹れたりして 20 分ほど休憩.
ガーデンミュージアムには 13:53 入園.今日は少しペースが遅い.
バラがまだまだきれいに咲いている.パンとワインで昼食.その後,園内をうろうろしたあと,15:00 ごろから画廊横でちょっと仕事.
16:00 ごろ出発,日が暮れかけ,道が見ずらくなる.17:07 きらら橋着.
今朝の電車の中で読了.
「彼女が生きた軌跡と私のそれとを,文章の中で交錯させ,ひとつの織物のように立ちあがらせることができたら,」と,「あとがきのように」に書いてある.前半は,まさにそのように語られているが,後半になると須賀さんの生きた軌跡の部分が少なくなっている.
タブッキ著,須賀敦子訳「インド夜想曲」,今日の通勤の行き帰りで読了.
昨日,家にあったのを見つけたので,須賀さんの「ユルスナールの靴」を読んでいる途中だが,寄り道して読んだ.
以前,途中まで読んでいたみたいだが,ほとんど覚えていないので新鮮.
とても読み易い訳文で,須賀さんのエッセイよりすらすらと読める.
役者あとがきに,最後に「作者の言葉の意味をおぼろげながらさとるのである.」と書いてあるが,ちっともさとらことができない.
何故「ナイチンゲール」なんだ,読みとばしたところがあるんだろうか.
自分探しは永遠に続くはずだが,主人公は,納得したのだろうか.それとも,永遠に続くということを納得したのだろうか.
「セザンヌの塗り残し - きまぐれ美術館」読了.トイレで読んでいたので時間がかかった.
昨日武奈ヶ岳に行く.
出町柳からのバスは久しぶりに二台出て,二台とも満員.
薄日がさす天気で,まずまず.下の方では紅葉はまだまだだが,登っていくと,ブナは結構色ずいている.
頂上には人がいっぱい.久しぶりに盛況だ.天気もよくなり,周りの紅葉が日に映える.
下りは,ほとんんど休まず,二時間で大山口へ.例によって「一休」でビール.
須賀敦子全集 1 巻の,ミラノ霧の風景,旅のあいまに,読了
「ミラノ」は,ヴェネツィアの宿以降の作品と違って,断定的な語り口でなく,回想的な語り口が多い.
19 日,日曜日,3 年ぶりに雪彦山に行く.
今回はとても良い天気.姫路駅 7:40 のバスで雪彦山へ.
1 時間 10 分ほどで大天井岳.少し休憩して天狗岩から虹ヶ滝へ下りる.途中地蔵岳へよる.
その後,川沿いに行く.あまり整備されていない.出会いで道にまよう.
須賀敦子「トリエステの坂道」読了.
文庫版全集を全巻買ってしまった.トリエステの坂道の入っている第 2 巻に収められている 四十代半ばのころのエッセイ「イタリア語と私」の最後に
イタリアを日本の人たちに説明する仕事に,私は,いつか没頭することになるだろうか.シローネから出発した,「全人間」を求めての,イタリアの,そして私の半生の旅を,日本の人たちにどうしてもわかってもらいたいと思う日が,いつかやってくるのだろうか.
とある.10 年たって,このような思いが確固したものになったのだろうか.
この連休は穂高方面に行く予定だったのに,予定が重なりどこにも行けない.
しかたないので,13 日は武奈ヶ岳に行く.例によって,坊村・御殿山コース.
急ぎもしないけど,2 時間 12 分かかる.
紅葉はまだまだ.頂上には結構人がいた.
ダケ道で下りる.この道も,去年の台風のあと,以前のように簡単な道ではなくなった.
一休で一服して帰る.
佐野洋子「覚えていない」読了.
須賀敦子の本に憑かれて,しばらくほってあった.
発行が 2006 年だったので最近の本かと思えば,1990 - 1991 年あたりに書きちらした文を集めたものだった.
I, II, III と分かれていて,I は,なかなか凄ましい文が並んでいる.俊太郎と再婚した時期なので,妙にハイになっているのか.
II では短文を集めてあり,III には,佐野洋子らしからぬ,正面から主張をしている文がいくつかあった.
須賀敦子「ヴェネツィアの宿」読了.
文体がいい.
家族のことを書く動機は何だろう.
文庫版全集の 1,2,3,7 を注文してしまった.残りも,後で注文しよう.
今まで,何回か読もうと思った,須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」読了.
五六年前,T も H さんも,須賀さんの本ばかり読んでいた.
どうしてだろうと,何回か読もうとして,読みはじめることができなかった.
一週間ほど前,久しぶりに手にとり,ちらと読むと,今回は読めそうだと思い読みはじめる.
今回はつりこまれて読んでしまう.今までと何が違ったんだろう.年を取ったせいだろうか.
に,まいってしまう.
書かれている内容ではなく,文章から浮き上がる須賀敦子さん自身に対する親和感が,みなを引きつけるのではないかと,今は思っている.
26 日,仕事の一段落がついた,山に行こう.(事前の予定で,この日しかないので,切符は購入済み.)
27 日はプライベートな用事があったので,28 日 6:40 の「のぞみ」,名古屋で「ひだ 1 号」に乗り換え高山へ.バスで新穂高温泉,ロープウェイで西穂高口へ.駅の温度計は 6 度.
14:00 すぎ西穂山荘へ.明日は天気がもうひとつのようなので,足ならしに独標まで,と思って,14:30 すぎ出発.今日の稜線は風がきつい.16:30 には戻りたいと思っていたので,途中で引きかえす.
恒例の「西穂写真展」で,「無料宿泊券」が当ってしまった.
めずらしく,早く寝る.
4:00 に起きて外に出ると雨は降っていない.安心して 30 程寝て 4:30 起きて 5:00 ごろ出発.しばらく行くと雨がひどくなる.一旦山荘に戻って,雨装備をして,5:30 ごろ再出発.この時間になるとヘッドランプは不要.
独標近くなると雨が雪に.ピラミッドピークに近づくと,結構の雪になる.どんどん雪が詰もってきた,ペンキマークも隠れてしまう.
一応,間之岳まで行く予定だったが,ここでひるんでしまう.がんばって行っても P1 までで,明日も天気悪そうなので,連泊しても,あまり意味がない.とか,いろいろ考えて,引き返すことにする.ちょっと軟弱.
9:00 前に山荘に戻る.この時間から一日停滞するのも,なんだかなー.明日の天気も,悪そう .雪のち雨.下山することにする.予約キャンセルして,レストハウスでコーヒーを入れて,朝食のお弁当を食べて,未練がましく時間つぶしをするも,下山することにする.
ロープウェイで下りてアルペン浴場で風呂に入り,バスで高山へ.
昨日の CRUX
V0 で,手と足の交換が何とかできた.
V1 は,部分的に二つ出きたが,通しでは今日は 0.
腕の力が抜けている.きたえなくては.
ところで,明日からは,穂高方面へ.
ラジオ深夜便のちょっと古い録音を聞きながら夕食の準備をしていると「オフコース」についての話題が出た.
「オフコース」の大ファンだった高橋亮子を久しぶりに思いだした.あれだけ読みふけったのに!
彼女が書いていた「少女コミック」全盛時代は,「花とゆめ」全盛時代より前だったっけ.
最初に出あったのは,「つらいで!ボクちゃん」.その後,当時の彼女のコミック単行本はほとんんど入したが,その中でも,「つらいで!ボクちゃん」,「道子」,などを何回も読んだ.
はずかしながら,「エースをねらえ」も単行本で何度も読みかえしたりした.
藤森照信「建築史的モンダイ」読了.
藤森さんん本は二冊め,でも文章はいろんなところで,お目にかかっている.
一度は建築を目指した身にとって,いろいろ興味深い本であった.
それよりも,氏の軽妙な文章には嫉妬してしまう.
文章が書けない若造 (藤森さんより若い) の,ひがみか.
「アフリカ・レポート — 壊れる国、生きる人々」を一昨日読了.
最終章で,ちょっと希望のもてる話が載っていたが,あとは,気が重くなる話題ばかり.
ずっと前に買って,ずっと前から読みはじめた,三角みづ紀の「オウバアキル」読了.
いくつか,心にずきっとくる詩もあるけど,ただ何となく読んだだけというのが多かった.
あとがきの「大丈夫,私は元気です.」が重い.
最近,何かで近況を読んだ.パートナーを得て,元気に詩を書いているということだった.