あまり期待しないで見に行ったのだけど, とても良かった. 涙が出そうなほどだった. アトリエ風景中心の映像, 初期ドローイング中心の映像, 過去の展覧会の映像と三っつの映像があり, どれもがかなり長時間だったのだけど, 全部見てしまう.
作風はどんどん変化していいうのだけど, 1989 年ごろから現在につながる色彩が現われ, 表面的な攻撃性が影をひそめてくる. 粘土作品は, どれも, おだやかな表情を見せている. 1990年代, 半ばすぎから, 少女のモチーフが現われてくる.
最近の「メキシコのあの世」や「山水画」では, それまで裏に隠れていた思想性が徐々に表に現われてきている.
経歴を見ると, 同じ学年のようなので, その時代, 時代で, 似たような背景を背負っているので, よけい心にひびくのかもしれない.
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