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西穂・奥穂高

7/24 ニコラビ, ボソトン美術館展を見たあと, 家に帰って山行の準備.

23:00 のさわやか信州号で上高地へ.

初期の予定では, 7 月に, 槍・大キレット・北穂で予行演習したあと, 8 月に西穂・奥穂のつもりだった. しかし, 今年は雪が多いので、今回、槍ヶ岳に一日で行くのは無理かなと思って、西穂山荘に行くことにした.

「西穂 - 奥穂」については、北穂 - 奥穂単独行が出きれば、技術的には問題はない、と複数のガイドさんから聞いていた。集中力が続くかというのが一番の問題。「奥穂 - 西穂」は、最初に難関、「西穂 - 奥穂」は、徐々に難関、というので、ガイドさんとしては、「西穂 - 奥穂」をすすめているようだった。集中力、これはやってみなければわからないのだが、9 時間かかった北穂岳小屋、間ノ岳往復、の経験から大丈夫だと信じる。

7/24 夜の「さわやか信州号」で、京都駅から上高地へ。

7/25、上高地から、山荘に向う途中、今までで一番重いザックを背負っていたせいか、腰はへろへろになるは、足を四個所ほど痛めるは、ほうほうの体で山荘到着。いつものように (ただし、今回はデポなし、フル装備で)、足慣らしにピラミッドピークへ向うが、登りは数歩ごとに休む状態。なんとか、独標に着いて、西穂側の下りも下りれたので、ちょっと安心。下りは使う筋肉が違うのか、わりと順調に小屋まで戻れた。なお、円山にかわいい標識が出来ていた。

この日は、晴のち曇、所により午後雷雨、という天気予報だったけど、一日良い天気。夕食後、弁当が出来るのを待って、さっさと寝る。

明日の日の出は 5:00 前。日の出前一時間は、薄明かりでヘッドランプ無しでも歩ける、独標まではヘッドランプだけで何も問題ない、というので、3:00 出発と思ったけど、3:30 出発の予定を立てる。

7/26、天気予報では、晴のち曇、所により午後雷雨。一応、無謀登山でないというつもりで、次の原則を立てる。

  • 足がおかしくなれば戻る。
  • 天気が良くなければ戻る。
  • 間ノ岳からは戻れる自信があるので、そこまでは、天候、体調など様子を見ながら進む。
  • 間ノ岳の到着時間により、天候、体調良ければ前に進む。
  • 間天のコルをすぎて、天狗の頭まで行けば、先に進む。
  • ひどい天候になれば、天狗のコルでビバーク (ツェルトや水、食糧、衣類は一泊ビバークできる分は持っている、それでザックがいつもより重い。)

ぐずぐずしていて、3:48出発。けっこう起きている人が多いけど、誰も出発しない。いつもの小屋とは感じが違う。

小屋の前はガスで一杯、円山への登口もよくわからない。ここ数日の天気予報からみると、日が昇ってくるにつれ、必ず晴れてくるに違いないと思う。天気予報がはずれれば、途中から戻ればよい。天気良いけど、ぐずぐずしていて雷雨に会うほうが、よっぽど怖い、というので、迷わず出発。

その後、円山では独標がガスの中、独標では西穂がガスの中、といった状況。西穂のすぐさきの P1 (ピークワン) で食事 (朝食弁当の半分)。ここまで、足をかばっていたせいか、体力が非常に落ちているせいか、ザックがいつもの二倍は重いせいか、好調時より数十分余計に時間がかかっている。

6:57 いよいよ奥穂へ向けて出発。第一関門、赤岩岳手前の、20 M ほどの、チムニー状の下降も問題なく、撤収時の登りも問題無さそうなので先に進む。

赤岩岳までのペースは、いつもと同じ。笠ヶ岳や乗鞍方面は良い天気になってきている。奥穂方面はガスの中だけど。

8:07 間ノ岳。ペース、足、問題ない。前方の天気も良くなりつつある。でもここからは未知の世界。8:17 出発。

間ノ岳から間天のコルへの下り、たぶん 50 M 以上、一気に下降するのだけど、間ノ岳までの世界とは別世界だった。間ノ岳までの経験があるので、奥穂まで大丈夫だ、という思いは消しとんだ。でも、一歩一歩下りていくのに問題は無い。

8:43 間天のコル。ここで、前進か撤退か最終決断せねばならないのだけど、

  • 体調は良
  • ペースは良
  • 天候は、つねに前方は良くなっていく、最悪 13:00 ぐらいまでには奥穂に着けそうだ、という甘い読み
  • 本当は、15:00 に涸沢小屋に着きたいという、希望

などを考慮して、前進することにする。これからは、ビバークはあっても、撤退はない。(ここで、間ノ岳への登って帰りはいやだな、と思ったのだけど、これからのコースを考えると、撤退は考慮の対象だと思った。)

ここから登りで、9:07 天狗の頭。ここで朝食の残りを食べる。ここが最後の撤退場所。今回は前進のみ。9:18 出発。

9:41 天狗のコル。岳沢へのエスケープルートをチェック。取り付き数十メートル雪渓があるが、その後はカレ場が続いている。

ここからの上りのルートがよくわからない。上り下りしながら、畳岩尾根ノ頭になんとか過ぎて (過ぎたのも気がついていないのだが)、コブ尾根の頭に 11:20 に到着。ジャンダルムがガスの中、目の前にせまってくる。11:32 出発。

12:00 奥穂到着が、一応の目標なので、あまり時間は残っていないけど、良いペース。ジャンダルム手前のコルで、休んでいると、感じのよくない四人組パーティーが追いつく。時間がないので、ジャンダルムには登らず、奥穂に向う。

ここから、ジャンダルムトラバース、ロバの耳、馬の背、と緊張感が続く。

まず、奥穂へのジャンダルム信州側トラバースへの取り付きが、鎖およびボルト三本を頼りにしないと無理。鎖は使いたくないというポリシーもここまで。

ロバの耳の下り、三四回にわかれていて、なんだ、こんなものか、と思っていると次が現われる。一度鎖の世話になった気がする。

12:40 いよいよ馬の背。よく、馬の背にまたがって通ったという記事を見たけど、またがれるような所はごく一部。西穂からだと、上りなので、問題なく通過。

13:02 に奥穂高山頂に到着。このころには、山頂も好天にめぐまれていた。団体さんが、どんどん登頂してくる。涸沢で天泊しているというお兄さんに写真を撮ってもらう。その後、涸沢小屋までガイドしてもらうような状況になり非常に感謝。

13:46 穂高山荘、15:30 涸沢小屋。穂高山荘からの下り、ザイデングラートを下るのは二回目だけど、最悪な登山道だ。西穂 - 奥穂のほうがよっぽどまし。

西穂側より、ずっと天気がわるかったせいだろう、奥穂からの縦走者は、ここまで 3 人。西穂からの登山者も、間ノ岳で単独者に追いつかれるが、先に行かせてもらったあと、行方しれず。

ここ一年、あまり行けてないのだけど、インドアボルダリングをやっていたのは大きな力になっている。

  • 登りにしろ下りにしろ、壁を見ると、まずルートを探してしまう。怖いとか思っている暇がない。高所恐怖症のとうさんが、西穂 - 奥穂の間は、一度も怖いと思ったことはなかった。
  • 数センチの出っ張りでも、登山靴で大丈夫か確かめて安心して体重を乗せられる。
  • 左右にプッシュして体をささえるなんてのも、山だけ行っていたのでは体が覚ることはなかっただろう。

馬鹿みたいに、ひたすら西穂高に登っていたのも、このコースの予習としてはよかった気がする。

  • 独標をすぎると、浮いている岩、手や足をかけると支えられない岩などが、ごろごろしていて、一手一足とごに注意する事に何とか身についた気がする。

今回の反省点、

  • 西穂 P1 - 奥穂、所用時間 06:06、まあ中級レベルかな。
  • 西穂山荘 - 涸沢小屋、約 12 時間。これは今までの最長行動時間。
    • 一昨年の、上高地 - 北穂高小屋、9 時間を、はるかに越えている。
    • 上高地 - 槍ヶ岳ハ 9 時間で登れるだろうか、ちょっと心配。
  • 最悪 15 時間程度は大丈夫だと自信ができた。
  • 間ノ岳 - 奥穂高は、西穂高 - 奥穂高より何倍も密度が高かった。このあたり、体調気力のみきわめが難しい。

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blog/2010-08-07-西穂・奥穂高.txt · 最終更新: 2010-08-07 13:48 by hn
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