小峰和子「大人のためのイギリス児童文学」NHK カルチャーラジオ 文学の世界 2009 10月ー12月のテキスト, 読了
近代・現代のイギリス児童文学の中から 12 作を選んで解説してある.
「大人」になると, すなをに物語だけを読まないので, 「作者」の生きかたなどが頭に入っていると, また子供の時と違った読みかたをするのでは, ということで, 作者の生涯の紹介と, 取りあげた作品の紹介 (作者の生涯からの影響について, 私感が補足してある) から構成されている.
取りあげられた作品は
ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」 ジョージ・マクドナルド「北風のうしろの国」 イーディス・ネズビット「砂の妖精」 ケネス・グレアム「たのしい川べ」 ジェームズ・マシュー・バリ「ピーター・パン」 フランシス・ホジソン・バーネット「秘密の花園」 P・L・トラヴァース「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 J・R・R・トールキン「ホビットの冒険」 C・S・ルイス「ライオンと魔女」 ルーシー・M・ボストン「グリーン・ノウの子どもたち」 フィリパ・ピアス「トムは真夜中の庭で」 フィリップ・プルマン「黄金の羅針盤」
である. ファンタジー系に偏っていて, 大好きなアーサー・ランサムが抜けているのが残念.
マクドナルドは「リリス」しか持っていない, プルマンは初めて知った. その他の本は, みな家にあるのだが, T や Y は読んでいると思うけど, 私は四・五冊しか完読はしていない.
イギリスのファンタジーは, 今は知らないが, ひと昔前の, 米国の計算機科学分野では, 圧倒的人気があった.
ユーザ名 「gandalf」さんが, あちこちにいた時代だった.
私は, 欧米児童文学では, ファンタジーより (英国を離れるものが多いが), つばめ号とアマゾン号, トム・ソーヤーの冒険, 小公女, さすらいの孤児ラスムス, オズの魔法使い, なんてのが好きだった.