高島屋で「シャガール 愛をめぐる追想 日本未公開作品を中心に」を見にいく. シャガール 1885年生まれ, 1909年ベラと結婚, 1944年ベラ死亡, 1985年 97歳で死亡. ナマッドコレクションのシャガールの作品が 39 点, 半数以上が 1960年以降の作品, 10点以上 1970年以降, 1980年以降が 5点. その他に岐阜県美術館所蔵のリトグラフによる版画集「サーカス」(38枚) が展示されている.
ナマッドコレクションの作品は小品, 下絵, 習作, ドローイングが多かった. 晩年の作品が多いせいか, おだやかな表情があふれた作品が多く心がなごむ気がした.
3月24日, 医者に行ったついでに京都駅まで足をのばして「えき」で「アンリ・ル・シダネル展」を見る.
印象派風の輪郭線を描かず, 点描で描かれた作品がほとんど. キュビズムなどの運動とはまるで無縁の, おだやかな風景画, 室内画がほとんど. 社会性は無いが, 人の心をほっとさせる絵ではある. 今回も期待せず見にきたのだけど, なかなか良かった. 絵葉書でも買って帰ろうと思ったが, 得に気にいった作品は一枚も絵葉書になっていなかったのが残念.
ラジオウォークの後, 急いで奈良県立美術館へ.「やまとの地宝」を見る. 主に古墳などから出土した遺品が展示されている. 期待していなかったのだが, とても興味深く見れて.
3 月 20 日, MBS ラジオウォーク 奈良公園・高畑の道.
例年 2 月 11 日に行なわれるラジオウォーク, 今年は 3 月 20 日. このところ二年, 悪天候で参加人数が減っていたので, 気候の良い日で挽回を狙ったようだ. 新しい人を引き入れるためか, 奈良公園の回りと, 参加しやすいコースとなっている. ちょっとものたりない.
今回は, スタート地点, 中間地点, ゴール地点, いずれも登大路得園地. 午前の部, 10:30 ごろ出発. 南大門, 大仏殿, 三月堂, 手向山八幡宮と廻って 11:45 ごろ中間地点へ戻る.
午後, 頭塔を見にホテルウエルネス飛鳥路へ寄り道. コース上の入江泰吉記念奈良市写真美術館で「没後 20 年 入江泰吉の東大寺展」を見る. 新薬師寺に着いて, こちらは見ず, 白毫寺へ行く. 15:30 ごろゴール.
3 月 15 日, 確定申告を提出するため休暇を取る. 左京税務署に行ったあと, 京都市美術館へ寄る. 「模様をめぐって」という題のコレクション展を見る. 工芸作品が中心. 5 代・6 代清水六兵衛の作品などを多く見ることができた. なかなかよかった.
二階で開催されていた「第14回土と色 - ひびきあう世界 - 京都展」も見る. 障碍施設などを利用している人たちの作品展. アボリジニーの絵や, アールブリュット等に通じる, 自由で無垢な発想の作品が多い. 集中力の塊のような土の作品が数多くあり, 感銘した.
3 月 10 日, 歯医者に行く前に大丸へ行って, 「宮沢賢治・詩と絵の空間 - 雨ニモマケズの心 -」を見に行く.
大丸京都店四条烏丸出展 100 周年記念なのだそうだ. 「雨ニモマケズ」手帳や, 賢治の自筆絵画, 複製原稿等を除けば, 賢治の作品を題材にした, 書, 絵画, 絵本原画の展示だった. 知らない絵本が数多くあり, その中には興味ぶかいものも多く, その点ではおもしろかった. 歯医者の時間が迫っていたので, ゆっくり見られなかった.
3 月 3 日, 安野光雅展を見たあと, 都雅都雅へ行く. Machura「月のひな祭り〜月の雫に濡らされて 今宵 あなたと音雅遊人おでん(遊び〜」.
チケットには 8 回と書いてあったが, 舞さんの語りによると 7 回だそうだ. 今回は新曲もなく, 雅遊人おでん, 麿の芸も, もう一つであった.
高島屋に眼鏡を取りに行ったついでに, 「安野光雅が描く洛中洛外展」を見る. 産経新聞で連載中の作品の他, 「日本のふるさと奈良」, 「明日香村」, 「日本の原風景」, 「繪本歌の旅」, 「旅の絵本 VII 中国編」, 「野の花と小人たち」, 「絵のある自伝」の原画が展示されていた.
3 月 3 日, 京都文化博物館へ「ホノルル美術館所蔵 北斎展」(後期) を見にいく.
「彦」の字が違うが, ちくま日本文学「澁澤龍彦」(文庫版) 読了. 長い道程であった.
蜂屋邦夫「「老子」・「荘子」をよむ(下) 」(NHK 宗教の時間 2010年後期テキスト), をやっと読了.
大阪国際美術館へ「草間彌生展」を見に行った. 子供づれも多く、かなりの盛況なので、ちょっとびっくりした。2005 年からの、最新の作品ばかりなのだけど、なかなか迫力満点の絵だらけだった。
10 分ほどのビデオで草間彌生の制作風景やコメントが流れていた。最近は精神病院で暮して いて、制作しているんだそうだ。今年 82 歳ぐらいで、足腰も弱っていそう。 何もしないと自殺してしまうから、生きるために、ひたすら絵を描いていると 言っていた。
京都文化博物館で開催されている, 葛飾北斎生誕250周年記念「ホノルル美術館所蔵 北斎展」に行ってきた.
170 点を前期後期に分けて展示,時代別に展示された作品の他, 揃物として「冨嶽三十六景(44図)」,「諸国名橋奇覧(全11図)」,「諸国瀧廻り(全8図)」,「琉球八景(全8図)」,「詩哥写真鏡(全10図)」,「百人一首姥か絵説(全27図)」などが見れる. 北斎漫画も展示してあったが, 見ずらかった. はじめて見る版画も多く楽しかった.
総合展示室では, 麗しの京美人展, 祇園祭−船鉾の名宝−, 古代学協会所蔵 古文書・古典籍の世界, 細川家 永青文庫コレクション2 大名文化の華 能, を見てまわる.
上野千鶴子「おひとりさまの老後」(文春文庫), 読了.
例に出てくる人は, しっかりした人ばかり. だめな人は, だめな老後しか遅れないんだろうな.
1 月 29 日
「ぐれごりを」で「内山貞和・直人 ジュエリー展」というのをやっている. たまたま娘が帰ってきていたので, 気にいったものがあれば買ってあげようと二人で見にいく. 結局買わずに出て, 近くの DIVO-DIVA というイタリアンレストランで昼食. 結構有名な店のようだった. きれいに調理されていて, おいしかった.
西穂高の帰り, 平湯バスターミナルで温泉に入り, バスで高山へ. 連休のせいで人が多い. 高山行きのバスは平湯から二台になる. 高山駅でコインロッカーを何とか確保.
町を歩いていると「ルオー展」のポスターを見つける. 高山駅に戻って, 14:40 の「さるぼぼバス」で高山美術館へ.
飛騨高山美術館開館 15 周年記念特別展なのだそうだ. パナソニック電工汐留ミュージアム所蔵の作品展. 版画作品がかなりの量出展されていた. ピエロやキリストの顔のルオーしか知らなかったが, いろんな作品を見ることができた. 特別展の会場は結婚式も出きるようで, 一組のカップルが下見に来ていた.
その後, 常設展を見る. アール・ヌーヴォーのガラス製品, 家具の一大コレクションが見れる. 久しぶりにガレなどの作品を見た.
16:50 のバスで駅へ戻り, いつもの店でお酒を飲んで, 18:45 の最終の「ひだ」で名古屋へ. 新幹線で京都へもどる.
1 月 7, 8, 9 の連休に西穂高岳に行く. いつものガイドさんのツアー. といっても参加者は一人だけ.
右手はテーピングして, 何とかピッケルが握れる程度には回復. 物をつまんだりできない. 左手はピッケルは握れるが, 手をついて立ちあがる事ができない.
京都駅 6:37 の「のぞみ」で名古屋へ. 遅れなし. 7:45 の「ひだ」に乗る. 高山へは数分遅れで到着. 駅前でガイドさんと合流, 車で新穂高ロープウェイの駅へ向う.
12:00 のロープウェイで西穂高口へ向う. 西穂高口でアウターを着る. ワカンやアイゼンをザックに仕舞い出発. 今回はアイゼン無しで, 一時間で山荘に到着. 前回よりも雪がしまっていて歩きやすい.
西穂山荘での部屋は, 本館奥の「独標 1」. しばらく, ゆっくりしたあと, 近くの岩場まで登って岩の上を歩く練習. なかなかうまくいかない.
この日は 50 人ほどの宿泊客. お正月は 200 人来て, たいへんだったそうだ. 17:30 から夕食. その後レストハウスでビールを二本飲んで, 20:00 ごろに寝る.
1 月 8 日, 二日目.
6:15 朝食. 7:45 ごろ小屋を出る。アイゼン着けるのに手間どり、7:58 ごろ出発。9:00 すぎ独標。10:45 西穂高岳山頂。 頂上で写真をとったり, パンを食べたりして休憩. 11:15 ごろ下山開始、12:45 ごろ独標、13:40 ごろ小屋に到着。
風は結構強かった。天気は最高、見晴らしも満点。気温はそれほど低くはない。風がない時は、すごしやすい。
雪はあまり多くなく, しまっていたので, けっこう良いペースで登り、下りできた。もちろん、もっと早く登る人は何人もいたけど。
レストハウスに戻って、江口さんに頬の凍傷を指摘される。もっとこまめにフードを調節しないといけない。今回は右手が使いにくく, さぼってしまった. 山荘に戻って, ガイドさんは西穂ラーメンを食べ, 私はとん汁を食べる。夕食までレストハウスでゆっくり。
一泊で山頂まで行くツアーでは, 14:00 までには山荘に戻りたいので, 6:00 前にヘッドランプつけての出発になるそうだ.
17:30 から夕食。今日は人が少ない。夕食後レストハウスで、お酒飲みながらゆっくり。20:00 ごろ部屋へ。
1 月 9 日, 成人の日.
朝食は 6:30。8:00 ごろ出発、8:40 西穂高口駅に到着。夏でも 40 分では下りれない. アウターを脱いで、荷物の整理。9:15 のロープウェイで下山。車で平湯で下ろしてもらう。
温泉に入り、バスで高山へ.
ゆったりした日程だったし, 天気も良かったので, 気持の良い西穂高行きだった. ただ, 雪が少なかったので, 本格的な雪山登山とまでは行かなかったのが, ちょっと残念.
12 月 30 日, 伊吹山に行く. 5:40 発の叡電はやめて, 6:17 の叡電で行くことにする.
一乗寺駅に向かう途中, 右の登山靴を前に出す時, 左の靴にひっかかり, 前に倒れてしまう. 両手, 両膝をおもいきり撲つ. 叡電に乗ると, 右手の指からかなりの出血. 四本の指の皮がめくれている. 救急絆創膏で応急処置.
山科駅では雨が降っている. 7:00 前だが, ロッテリアが開いている. 切符を買ってからロッテリアで朝食を買い, 7:00 の電車に乗る. 外はしばらく雨模様. 米原に近づくと, 天気が良くなってくる.
米原で乗り換え. 電車を待つあいだに, 待合室でアウターを着る. チャックがひっぱれない. 前にいたおじさんに指摘されて, 右手がグローブのように腫れているのに気がつく. 帰っても病院は休みなので, とりあえず伊吹に行ってみることにする.
近江長岡からのバスは結構混んだけど, なんとか座れる。
トイレに行ったりして 9:15 ごろ登山口を出発。10:00 すぎ一合目。 アイゼンをつける。結構、雪がやわらかで、歩きにくい。
六合目の避難小屋で左右にコースが岐れる。ストックをピッケルに持ちかえて、左のコースを行く。
天気は良い。登る途中では、時々風がきつい時があるが、それほど続かない。 左のコースは稜線に出てから頂上までが長い. その間は、ずっと強風。
13:15 ごろ頂上。風がきついので, 写真を撮って、昼食も食べずに, すぐ下山。
今度は、まっすぐ避難小屋へ向うルートを下りる。こちらが夏道、登りに使っ たのが冬道だそうだ。斜度がきついのと、雪がすかすかなので、かなり歩きに くい。
一合目でアイゼンをはずそうとしたが、手間取り、登山口までつけたま ま下りる。15:40 ごろ登山靴に到着。
バス停でアウターを脱ぎ、荷物を整理し、おにぎりを食べる。静岡から来たという大学生と話をする. 16:07 のバスで近江長岡へ。このバスは二人だけ.
近江長岡から米原までの電車は満員、座れない。米原からは新快速、こちらは座れる。
京都駅で好日山荘に寄り, 一月の西穂行きに供えて防寒グッズを買う.
手のダメージはかなりひどいが, 良い山行だった.
クリスマス寒波で, 荒れ模様の天気ということだったが, 穂高周辺の天気予報は, それほど悪く無いので, 24・25 日と西穂山荘へ向う.
クリスマス連休なので, 京都駅, 名古屋駅とも人が多い. 高山バスセンターのカウンターにも長蛇の列. 新穂高ロープウェイ行きのバスは路線バスなので, 切符は券売機で買える.
10:40 のバスで, 12:20 にロープウェイ駅着. 12:30 のロープウェイに乗る. 西穂高口で着替えや出発準備. 手間取り, 13:30 出発. アイゼンなしで登るが, 途中でちょっと苦しくなって, アイゼンを着けて, 15:00 ごろ山荘着. 山荘直前で樹林帯を抜けると, 風がかなりきつい. チェックインして荷物整理など. 今年一番の寒気, 大雪という天気予報のせいか人が少い. ひと休みして二階の部屋で仮眠. 16:00 ごろから風雪強くなる. 17:30 から夕食。今日の宿泊者は 10 人、クリスマスイブにしては、ちょっと寂しい。他にテントが二張り。
夕食は、クリスマス特製のチキンのソテーがメインのおしゃれな完全洋食。とてもおいしかった。今日は味噌汁等でなくスープ。ワイン一杯も振る舞われた。日本酒を飲んで, 早めに寝る.
夜中目が覚める度に, 風が気になる. 6:00 朝食. このころは風が弱まっている. いつものようにぐずぐずして, 7:45 に出発. 8:15 丸山. 風がかなりきつく, 手もこごえて気弱になり, 独標方面に行くのをやめて山荘に戻る. レストハウスで下山準備して, 9:00 下山開始. 手袋を忘れて取りにもどったりしたが, 10:15 西穂高口に到着. 10:45 のロープウェイ, 中崎山荘の温泉に入って, 高山でゆっくり, 最終の「ひだ」で京都へ.
島田裕巳「神も仏も大好きな日本人」ちくま新書, 読了.
現代に流布している, 神社での流儀は, 明治以降に確立されたもので, 古来の神社の風習ではないことを知った. まあ, そうだろうとは思っていたけど.