伏見稲荷のあと東福寺から京都駅に行く. 美術館「えき」で「四大浮世絵師展」を見る.
写楽・歌麿・北斎・広重の中右コレクションから.
写楽は 20 点あり,これだけまとまって見たのは始めて.
歌麿も,これまであまり見たことがなかった.
1 月 3 日,伏見稲荷に行くことにする.
駅を降りてから本殿へのお参りが終るまで 10 分もかからない.その後,稲荷山方面の鳥居や神社を周る.これでもかというほどの社の山で,人々の思い (煩悩かもしれない) の大きさにびっくり.
その後,京都一周トレイルを経由で,五社の滝,雲龍院,泉湧寺,来迎院,今熊野観音寺,戒光寺,即成院と回って東福寺駅へ.石峰寺,東福寺へは行けなかった.
例によって,長岡天満宮に行くことにする.実家の玄関を出ると雨が降っているので,傘を取りにもどる.
去年は 2 日に行ったので,すいていたが,今年は元旦なので,石段の下から二列にならんでいる.並ばなくてもいいのだけど,真ん中の日本の鈴を鳴らすにはならばなかてはいけない.
暇なのでならぶ.ならび始めて,お参りをして,御神酒をいただいて,25 分ほどかかる.
昔,親に連れられて,明治神宮に親に行ったときは表参道がぎっしりとつまっていて,拝殿までいくのに,とても時間がかかったような覚えがあるのだが,今でも表参道が一杯なんだろうか?
須賀敦子全集のうち文庫になっていない「別巻」が届いてだいぶたつ.
月報だけ読んだ.その中で大竹昭子さんが「コルシカ書店の仲間たち」からの引用として,
人間のだれもが,究極においては生きなければならない孤独と隣あわせで, 人それぞれ自分自身の孤独を確立しないかぎり,人生は始まらないということを, すくなくとも私は,ながいこと理解できないでいた
金曜は大阪国際美術館は 19:00 まで開いているので,早めに職場を出て「Avangarde China」を見に行った.
絵画とかは,なんとかわかる気がしたが,映像作品,パフォーマンス,偶然による作品などは,なかなかピンとこない.方力釣の絵画,「断橋無雪」,「老人ホーム」などが印象に残った.
地下 2 階で開催していた「新国誠一の《具体詩》」は,ああこんな活動があったなあ,と懐しく思いだした.この手の作品は,きらいではなく,昔けっこうかぶれていたかもしれないな,などと思いかえしたりした.
「遠い朝の本たち」,「本に読まれて」に続いて書評や映画評を集めたところを読んで,読了.須賀さんんは,本を読むのが,とても好きなんだ.あたたかい感想が多い.
須賀敦子さんの「本に読まれて」読了.各誌に載った書評などをまとめた本.1992-1994 年は毎日書評委員だったみたい.当時は毎日の書評をそれほど読んでなかったけど,読んだ覚えのあるものもあった.
本を読むのが楽しくて,それぞれが心にひびいていく様子がよくわかる.
私は,読むのはすぎだが,一週間もすれば,何もかも忘れてしまう.残念.
堂満岳の帰り,京都駅へ出て,エリックカール展を見る.
カールさんの作品の作りかたを,今回の展覧会の為に「はらぺこあおむし」の絵を一枚作成する過程を映像で見せてくれていて,貼絵の技法を使っているのを初めて知った.
2 年ぶりに堂満岳へ行く. 途中から粉雪がちらついたりする. 頂上手前の登りが,安定して登れない.
頂上から先はだいぶ雪道.金糞峠,北比良峠,ダケ道で下りる.
いつものように,一休でビールを飲む.
恒例のクリスマスコンサートが近代美術館であった.
大盛況であった.ヘンデル,ハイドン,モーツァルト,ベートーベン弦楽四重奏.
指や弓の動きが見えるので,四っつのパートの聞きわけが,ある程度できて,楽しい.でも,その分,音楽に浸っていないのかもしれない.
ベートーベンのラズモフスキー第 2 番は,他の曲よりも,重厚だった.バロックやモーツァルトばかり聞いているけど,ベートーベンも聞いたほうがよいかな.
二度も保存に失敗. あとで書き直す.
サンテクジュペリからの引用文「人間は絆の塊りだ.人間には絆ばかりが重要なのだ」, 「建築成った伽藍内の堂守や貸椅子係の職に就こうと考えるような人間は,すでにその瞬間から敗北者であると.それに反して,何人にあれ,その胸中に建造すべき伽藍を抱いている者は,すでに勝利者なのである.勝利は愛情の結実だ.……知能は愛情に奉仕する場合にだけ役立つのである」
60 すぎても,この言葉にひかれている.どこから,そこまでの意志を維持できる力がでてくるのだろう.カトリシズムなのか.私は,そこまで,がんばれない.堂守になってしまいそう.
なんとか読了.
予定していない飲み会があって, つい飲んでしまった.
地下鉄に乗ってふと気がつくと, 手提げかばんがない. 今回は財布などは入っていないので, ちょっと安心. それにしても, なくすのは, 五・六回目にはなる.
最後の店に戻ると, 持ってでたという.
翌日, 忘れ物の窓口に行くと, ありがたいことに出てきた. ホームのベンチに忘れてあったそうだ.
須賀敦子訳「サバ詩集」読了.
悪くはないのだが,感動が湧かない.詩的センスに欠けているようだ.
須賀敦子「イタリアの詩人たち」読了. 詩はよくわからないので,すんなり読んでしまった. でも,力の入った文章の感じがした.
六合の帰りに近代美術館による.
売れっこの奈良美智が,なかなかよかった,といって当りまえか.
映像作品は見るのに疲れる.二分の作品は,なかなか気にいって,何度も見てしまったが,他のは 8 分,12 分, 18 分とかいう長さ.さらに途中から見るので,よいのやら,つまらないのやら中々判断できず,結局全部見てしまうはめに陥いる.
帰りは,黒谷さんを経由して真如堂へ.去年ほどではないが,紅葉もまずまず.観光客は年々多くなっている気がする.
24 日は,あらい舞さんの 30 周年ライブを都雅都雅へ見に行った.
なかなかアットホームな感じでよかった.Massa さんも,今日は控えめだった.
30 周年ソロ CD を買う.Madula の CD がないのが残念.
その後,是酔庵の人たちと少し飲んで,最終の叡電で帰る.
23 日は楊梅の滝から釈迦岳.
山科 8:21 の新快速は登山客でいっぱい.今日は湖西レジャー号と称して志賀駅にも停車.北小松で二十人は下りる.
楊梅の滝周辺,今年は紅葉がもうひとつ.来週ならましなのかな.
雌滝の左岸を直登して,雄滝へ.その後,登山道にぶつかる手前に滝見台の標識.よく見ず右に進む.道は踏み跡程度の道.途中シダに覆われた所もあるが,雄滝の頭に到着.滝見台の標識などない.(とうぜんで,滝見台は全く方向違いの所だった.)
さて,戻ろうと思って,途中で道がなくなった.古いテープがあるので,戻れるには戻れるのだろうか.前方,下方,上方とチェック.前方はシダに覆われているが,来た時とは違う場所のような気がする.しばし思案するが,前に進む.ほとんど道になっていない場所をトラバース.前方の岩を越えると,道になっていた.結構立派な道で,入ったところと別の所に出る.ちょっと登ると,畑の小場の立て札.
一時間ほどロス.寒風峠へ行くのはやめて,涼峠,ヤケ山,ヤケオ山と進む.なかなかヘビーだ.その後,すぶ釈迦岳.ちょっと休憩.
その後ワンゲル道を下る.前回は雪の降るなか登ってきたのだが,登りで,しかも視界が悪かったので,あまり恐怖感はなかったが,視界がよく,下りとなると,両側,とくに琵琶湖側が切り落ちた崖のやせ尾根の急勾配を下りていくので,さすが疲れた.
何とかイン谷口にでて,急いで一休へ向う.疲れているせいか,あまり飲めなかった.
筑波の用事の帰りに,乃木坂まで行って,ギャラリー間で開催している「安藤忠夫建築展」に行った.目玉の住吉の長屋は,写真で見るより居室が狭い感じがした.収納スペースが少いので,シンプルな生活を心がけないと暮せないな.
筑波エクスプレスで秋葉原まででてしまったのだが,北千住で乗りかえるべきだった.すっかり東京の状況にうとくなってしまった.
文庫版全集第 3 巻
ユルスナールの靴,時のかけらたち,地図のない道,エッセー/1993-1996
最後のエッセーを読み終る.