加藤隆『「新訳聖書」とその時代』NHK 歴史発見 2010/7-9 テキスト読了.
実家のある長岡京市は, 今日はガラシャ祭り. それに併せて, 勝龍寺で本尊の十一面観音の特別公開があるというので, お参りに行く.
松園展と同じ日, グレゴリオへ, 山本幸一「陶」展を見にいく. 熊本に窯. 器ものとオブジェが展示されていた. すごく気にいった作品はなかったけど, そこそこ良かった.
11 月 13 日, 近代美術館で「上村松園展」を見る. 京都近代美術館の展覧会にしては珍しく出品リストがあった. 京都のあと東京近代美術館へ行くせいだろう. 展示替えはしかたにとして, 東京のみ出品作が 5 作もあるのが悔しい.
松園さんも, まとめて見ると, いいなと思う. 背景がほとんど描かれていない. 地の色は, 初期は濃い茶色系. 後期になるにつれ, 淡くなってくる. 輪郭線はしっかり描かれている. 銀色に見える線が多い. 簾, 蚊帳, 櫛, 障子, 夏の着物 (紗, 絽) 越しの絵が得意のようだ.
コレクション展では, 草間彌生のオブジェがあってびっくり. 女性作家. 女性を描いた絵を中心に展示. 田中敦子, 三島喜美子, 広田多津, 三谷十糸子などがよかった. 秋野不矩さんの絵も一枚見ることができた. 陶器では, 魯山人の作品がまとまって展示されていて, 志野の皿はよかった.
好日山荘京都店が, 河原町三条から, 京都駅前のヨドバシカメラのビルに移転してしまった. 店は大きくなったのだろうが, 歩いていけなくなったので, とても不便.
最寄りのカナート高野店の書籍売り場から, ちくま文庫の棚が消えてしまった. 売行きが悪いのか.
ナタリア・ギンズブルグ (須賀敦子訳)「マンゾーニ家の人々」白水社, 読了.
二人の妻, 多くの子供, 孫に先立たれた人生. 幸せに一生を遅りました, という人物が一人もでてこない. 真の人生とは, そんなものか.
当時の医療, 暮しなどの記述は興味ぶかかった.
武奈ヵ岳の帰り, 京都駅の「えき」で「ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界」を見に行く. 一枚一枚, 数多くの事がらが緻密に描かれていて, ちゃんと見ようと思えば一枚に数十分もかかりそう. 16 世紀のオランダの生活・社会のようすがちりばめられていて, 見ていて興味がつきない. 楽器の口琴なども描かれていた. かなりゆっくり見たのだけど, 時間の制約もあり, 後半は駆け足ぎみ. おもしろかった.
日曜より土曜の方が天気が良さそうなので, 6 日, 武奈ヵ岳に行く. 出町柳からのバスは二台. 坊村では, 滋賀県警の人達がテーブルを出して, 皆に登山届の提出をお願いしていた. 御殿山コースで一番好きな, 夏道に分かれて登りにさしかかる手前の広い谷状のところは, 紅葉が多いので, 黄葉/紅葉はまだまだだった. 天気はずっと良かったのだけど, 武奈ヵ岳の西側に大きな雲があり, 西南稜からの山肌の眺めは, もうひとつ. 今日は前半, けっこうハイペースで登ったので, 1 時間 51 分で登頂. ここも, 山ガール風の女性が多くなった.
山頂からは, 一番好きなコース, コヤマノ岳, 中峠, 金糞峠, 北比良峠, ダケ道経由で比良駅へ. 黄葉も, そこそこきれいだった. 最後は一休で一杯.
今日は風もほとんどなく, 頂上での食事も寒くなくてよかった.
毎日のニュースサイトから「佐野洋子さん72歳(さの・ようこ=絵本作家、エッセイスト)5日、乳がんのため死去。葬儀は近親者で行う。お別れの会を後日開く。」
もう書けのは無理だ, と聞いてからも, 毎月「小説宝石」の目次をめくっていたけど, その必要も無くなってしまった.
山形孝夫「聖書の起源」ちくま学芸文庫, 読了.
大谷記念美術館を出たあと, 阪神電車で岩屋まで行き, 兵庫県県立美術館で開催している 「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」展を観に行く. こちらは, 見なれた西洋美術なので, もうひとつ感激がなかった.
西宮市大谷記念美術館へ「アフリカの仮面と美術:生命と創造の大地」を観に行った. 毎日新聞の招待券があったからなのだが, お金を払ったとしても行こうとは思っていた. 思ったより良かった.
この美術館へは, 震災後, 休館していた後, 最初に開いた展覧会に T と二人で来た. その時は, 回り一体震災の跡がくっきりとしていて, まだまだ復興できていない中での展覧会だった.
岡崎の観峰美術館へ,「アボリジニ絵画展 - 夢のつづき -」を見に行く. 英文タイトルが「Aboriginal Dreamtime Legends Part II」となっているので, 過去に一回は同様の展覧会があったようだ.
ビデオ展示も多く, 全部観るのに二時間かかった.
描写は,「点々」と細い「線」. 絵の具は, 「オーカー」, アクリル絵の具. 台紙は, ユーカリ樹皮, 板, アーチス紙, キャンパス
地域ごとに描き方に特徴がある.
岩崎元朗「山登りの作法」ソフトバンク新書, 読了.
自分の頭で考えろということ.
23 日は正倉院展を見に奈良に行ってきた.
7:00 に家を出ると, 接続がよく, 8:15 には近鉄奈良に着いていた. 興福寺の国宝館には列が出きている. 8:33 ごろ博物館に着く. 去年は 9:00 前に会場に着いて, 30分待ち. 今年は, この時点で去年より列が長い. 列ぶのはやめて, まず東大寺へ向う.
東大寺は法華堂経堂, 戒壇院千手堂の特別公開を見にきた. まず法華堂へ. 7:30 から開いているが, 経堂は 10:00 から. 須弥壇の修復中だけど, 一部の仏像だけ, 8 月 1 日から公開再開. ガラスごしではあるが, ぐっと近くで 7 体の仏像を見ることができた.
四月堂で千手観音と普賢菩薩を拝観. 二月堂にもよって. 戒壇院へ. 千手堂も 10:00 から. 戒壇堂だけ拝観して, 法華堂経堂を先見ることにする. その後, 千手堂を拝観する.
正倉院展はまだまだ列が長いので, 興福寺国宝特別公開へ. 東金堂, 東金堂後堂, 五重塔初層と回る. 国宝館も見ようかと思ったが, すごい列. それで, 近鉄の新大宮に行き法華寺を参拝. 海龍王寺, 不退寺の観音様は見ずに博物館へ戻る.
13:37 に並び初め, 14:00 ごろ入館. プラカードには, 待ち時間 15 分と書いてあった. 入館後も「螺鈿紫檀五絃琵琶」を近くで見るために館内のとぐろ状の長い列に並ぶ. 見終わるまでに 27 分かかった. 琵琶は見事だったし, 伎楽面とか, いろいろ良い品を見ることができた.正倉院展の為に買った 4 倍の単眼鏡も大いに役に立った. 15:30 頃, なら仏像館. ざっと見て, 15:55 ごろ見終わる. 興福寺の国宝館に行くと, まだ 40 分待ち. 今日はあきらめて, 県立美術館へ「花鳥画」を見に行く. もひとつであった. 興福寺国宝館に並んでいたほうがよかったと反省.
いつもの店で一杯飲んで帰る. さすが, 正倉院展の日とあって, 店では, 千葉, 埼玉, 栃木, 山梨から来た人たちと話をして, けっこう楽しかった.
震災の翌年, T と二人で西宮市大谷記念美術館で行なわれた展覧会に行った. あたりは, まだまだ震災のつめあとが残っていて, 復興にはほど遠い感じがした. 抽象画の展覧会だった. とても気にいった展覧会だったが, 作家の名前も, 何時行ったのかも忘れている. でも, ずっと気になっていた.
大谷記念美術館は震災により休館になり, 翌年の 1 月 17 日に, 西宮在住で震災で亡くなった津高和一展が再開第一回の展覧会だったと今日知った. 行ったのは, この展覧会なのか, 一度, 津高作品をまとめて見たい.
数年前から Y の影響を受け, トイレで本を読むようになってしまった. ボリュームのある本をちびちびと読んでいる. 毎日読むと, 意外と読みすすむものだ. 今は, 「マンゾーニ家の人々」, 3/4 ほど読み終った.
わけあって, ここ数十年毎日新聞を読んでいる. 子供のころは朝日新聞だった.
毎日新聞の日曜版には, 大仏次郎なども小説を書いていたのを覚えているが, どんな話だかは覚えていない.
8 年ほど前から, 日曜版の小説を読みだした. いろいろな話があるけで, 毎年いい作品ばかりで読みつづけてしまう. 今年は, 篠田節子さんの「銀婚式」. 初めてしる作家さんだし, 今のところタイトルから創造するのは, 離婚した夫婦の, 25 年たった人生の話なんだろうけど, 今の状況が読ませる.
朝刊・夕刊の連載小説, 過去には, 有吉佐和子の「複合汚染」が載っていたのは覚えているが, 毎日読んだわけではない. 数年前から読むようになった.
今の朝刊, 宮本輝の「三十後年の星たち」, 今や大作家の作品なのだけど, それを抜きにして, おもしろい. 初期の宮本輝は大好きだったのだけど, 途中から重くなってご無沙汰していた. 年を取ったせいか, 説教がましさが心地よくなったのかもしれない. まだテーマは, はっきりと示されていないし, 予想を裏切るエピソードや展開があり, さすが大御所と思ってしまう.
夕刊の, 諸田玲子の「四十八人目の忠臣」. とても, おじょうず. 毎日, ぐいぐいと人を引きつける文体, 話の展開. 小学生の時, 少年マガジンや少年サンデーを読んでいた時を思いだす.
朝刊の「よんんであげて」. 第一回の時を覚えている. くんぺいさんのお話を子供たちに読んであげた気がする.
今月連載の, 岩瀬成子さんの「だれにもいえない」. おしつけがましくない語りくちが, とてもすてき. 物語の展開も, 作為的に感じなく, 以外性は適度にあり, この年になっても, どきどきしながら読んでいる. 主人公の心のひだを, とても自然な独白として語っている. 年寄にとって, 大昔の心ふらわせながら生きていた時代を思いださせてくれる. この後の展開が待ちどおしい.
よしもとばなな「もしもし下北沢」, これから, 月曜にも毎週小説が載るのかと思っていたら, 特別版だった. ばななは, 三十代前後の女性を描くのが上手. 大事な人が亡くなって残された人々, 失われていく町の風情, その他, いろいろあるのだろうけど, ばななのファンになってしまった. でも, 月曜小説は, 半年で終ってしまった.
森浩一「倭人伝を読みなおす」ちくま新書, 読了.
思いばかり先ばしって, 人をしっかり説得するような論旨に欠けている. けっこう読むのがつらかった.