幸田文

ちくま日本文学「幸田文」ちくま文庫, 読了.

帯に, 自らの足跡を刻むように文筆を続けた人. 初めは, 父, 露伴の思い出を書きつづる. その後, 父と自分の関係, 自分の生いたち, を書き続ける. 小さいころの事からの, いろいろな場面の記憶が鮮明なのにもおどろく. 繊細で, 豊な感受性を持った人なのだろう. また, つらい事に目をふさがず, ぐっと対峙しながら生きてきた人なのだろう. ごく一部の作品を読んだだけど, すごくひかれる人だ. 他の作品も読もうかな.