上村松園展

11 月 13 日, 近代美術館で「上村松園展」を見る. 京都近代美術館の展覧会にしては珍しく出品リストがあった. 京都のあと東京近代美術館へ行くせいだろう. 展示替えはしかたにとして, 東京のみ出品作が 5 作もあるのが悔しい.

松園さんも, まとめて見ると, いいなと思う. 背景がほとんど描かれていない. 地の色は, 初期は濃い茶色系. 後期になるにつれ, 淡くなってくる. 輪郭線はしっかり描かれている. 銀色に見える線が多い. 簾, 蚊帳, 櫛, 障子, 夏の着物 (紗, 絽) 越しの絵が得意のようだ.

コレクション展では, 草間彌生のオブジェがあってびっくり. 女性作家. 女性を描いた絵を中心に展示. 田中敦子, 三島喜美子, 広田多津, 三谷十糸子などがよかった. 秋野不矩さんの絵も一枚見ることができた. 陶器では, 魯山人の作品がまとまって展示されていて, 志野の皿はよかった.