====== コルシア書店の仲間たち ====== {{tag>}} ~~DISCUSSION:off~~ 今まで,何回か読もうと思った,須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」読了. 五六年前,T も H さんも,須賀さんの本ばかり読んでいた. どうしてだろうと,何回か読もうとして,読みはじめることができなかった. 一週間ほど前,久しぶりに手にとり,ちらと読むと,今回は読めそうだと思い読みはじめる. 今回はつりこまれて読んでしまう.今までと何が違ったんだろう.年を取ったせいだろうか. * かざらない文章,すがすがしさ,清潔さを感じる文体. * ふつうの人の視点 (T や H さんや,私たちの視点に近いというべきか.) * 人物,時代,風景の的確な描写. に,まいってしまう. 書かれている内容ではなく,文章から浮き上がる須賀敦子さん自身に対する親和感が,みなを引きつけるのではないかと,今は思っている.