ニュースフィード

< 山岳気象の入門書「 やさしい山のお天気教室 」が発売されます >

明日5月17日、枻(エイ)出版社より、山岳気象の入門書 「 やさしい山のお天気教室 」 が発売されます。

この本は、フェイスブックの当サイトと、雑誌ランドネで連載された 「 ジョームのお天気教室 」 のコラボ作品として出版されるものです。

...

山に登る人の多くは、天気に関する知識の重要性を感じていながら、安全に役立つレベルまで修得されている方は非常に少ないのが現実です。天気の話は難しい内容も含んでいるため、自力で学ぶことはなかなか困難で、いざ始めてみても挫折する方が多いからです。自分も天気の勉強を始めたころは挫折の連続でした。

挫折しないためには、最初のステップとして、楽しく読める山岳気象の入門書が必要と考え、本書を出版する運びとなりました。

本来はフェイスブックの内容だけをまとめて本にしたかったのですが、いつになることやら分からないため、ジョームのお天気教室で書き上げたものをベースに、フェイスブックで使用した写真やイラストをふんだんに取り込み、一冊の本にまとめました。

この本は最初から全部読む必要はなく、興味のあるところだけを読んでいただけばいいように作られています。

掲載されているイラストの下絵は自ら描いたものです。ふざけたイラストと、感動しながら撮った写真から、天気を学ぶ楽しさが伝われば嬉しい限りです。

( 粟 澤 )

※ 大きな書店やネット販売では発売日(5月17日)から店頭にならぶことと思いますが、全国の書店でこの日から一斉に販売されるわけではありません。
  5月中には順次、店頭に並んでくることと思います。

※ 東京で行われる天気教室(5月21日・22日)では、石井スポーツさんが会場で販売してくださるそうです。

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やさしい 山のお天気教室さんの写真

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やさしい 山のお天気教室さんが写真3件を追加しました。

< 「 やさしい山のお天気教室 」発売 >

本を開くと、中はこんな感じ。全ぺージカラーです。

やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんが写真3件を追加しました。

< 早くも花が咲きました! >

最近の陽気はまるで初夏のようで、山荘周辺では早くもショウジョウバカマが開花しました。

去年も例年よりかなり早い雪解けでしたが、今年は記録的な雪の少なさも相まって、さらに早く融雪が進んでいます。そのため高山植物の開花が早くなるのも当然なのかもしれません。

...

今日も日中は暖かく、花を咲かせたショウジョウバカマも一気に数を増やしています。

朝の最低気温は+5.5℃、日中の最高気温は+12.5℃でした。

山荘付近の計測地点に積雪はありませんが、場所によってはまだ1m以上残っています。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 5月13日(金)西穂高の気象状況 >

朝から気温が高く快晴です。太陽の日射しが強く、これまでとはワンランク上の暑さを感じる一日でした。

登ってくる登山者は半袖になる人や、水分補給をしたり、汗を拭っている姿を多く目にしました。

...

山の木々は日光をたくさん浴びて、濃い緑色で斜面を染めています。

写真を撮りに丸山に少し登っただけでも、あまりの暑さに汗をかいていました。

朝の最低気温は+6.5℃、日中の最高気温は+17.5℃です。

山荘付近の計測地点の積雪は10㎝程です。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 名古屋会場(実習編・特論)申込み受付開始のご案内 >

5月15日(日)21時より、座学版 『 やさしい山のお天気教室 』名古屋会場(実習編・特論)の申込み受付を開始致します。
参加ご希望の方は本投稿をお読みいただき、募集開始時刻以降にメールにてお申込みください。
実習編のみ、特論のみのご参加も大歓迎です。...
お気軽にご応募ください。

< 募集要項 >
【 開催場所 】 名古屋会場 (名古屋市中区または東区)
【 講座内容 】 実習編(高層天気図の見方・実習及び解説 等)
※ 怖がらなくも大丈夫!各自のペースでやりましょう
         特 論(毎年テーマを変えて行います)
※ 今年は 「 山のカミナリ 」です
【 開催日時 】 実習編 6月25日(土)午後1時30分~4時30分
         特 論 6月26日(日)午後1時30分~4時30分
【 参 加 費 】 各3,500円(事前銀行振り込み)
【 募集人員 】 実習編 25名
         特 論 35名
【 申込期間 】 5月15日(日)21時 ~ 5月23日(月)
※ 定員に達した場合にはその時点で受付終了とさせていただきます。参加を希望される方は、お早めにお申し込みください。
※ 大変申し訳ございませんが、15日21時より前にいただいたお申し込みは無効となりますので、お間違えにならないよう、ご注意ください。
※ キャンセル等により欠員が発生した場合は、2次募集を行います。

【 懇親会費 】 各4,000円(事前銀行振り込み)
※ 懇親会は25日・26日両日とも講座終了後に行います。こちらは希望者のみのご参加となります。

< 申込み方法 >
メールにて受付を致します。
以下の【記載事項】欄をコピーして所定の内容を入力し、
座学版やさしい山のお天気教室 募集係 tenkikyousitu@gmail.com
までお送りください。
メールのタイトルは、ご希望の講座ごとに
【 6月 名古屋会場 実習編・特論 両日参加申込 】
【 6月 名古屋会場 実習編のみ 参加申込 】
【 6月 名古屋会場 特論のみ 参加申込 】
のいずれかでお願い致します。
※ 他日程の講座との間違いを防ぐため、必ずタイトルをつけて頂くようお願いします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【記載事項】
(1)お名前:
(2)フリガナ:
(3)メールアドレス:
(4)当日の緊急連絡先(携帯電話番号):
(5)お住まい:
   ※ 〇〇県△△市までで結構です。
(6)講座:
※(実習編・特論両日)・(実習編のみ)・(特論のみ)のいずれかをご記入ください。
(7)懇親会参加希望:
※( 6月25日の参加を希望します )・(6月26日の参加を希望します)・
(両日の参加を希望します)・( 希望しません ) のいずれかをご記入ください。
(8)通信欄:
※ 応募の動機・メッセージ等がございましたらご記入ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 参加決定のご通知 >
会場の詳細・参加費のお振込み先等は、5月17日(火)以降に順次メールにてご通知致します。
※こちらからの連絡が、迷惑メールとしてはじかれてしまう場合がございます。
tenkikyousitu@gmail.com からのメールを受けとっていただけるよう、
必要に応じて迷惑メール解除設定をお願い致します。
特に携帯メールをご利用の方はご注意ください。
申し込み後1週間たっても当方からのメールが届かない場合は、上記アドレスまでお問合せください。

< その他 >
今回の申し込みにおいて記載いただいた個人情報は、当天気教室に関してのみ使用し、他の目的のための使用、並びに第三者へ提供することはありません。

皆様のご応募をお待ち致しております。

( 粟 澤 )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 5月11日(水)西穂高の気象状況 >

今日は朝から雨風共に強く、午前中はロープウェイも運休になる程でした。

昼を過ぎた辺りから雨の降りは弱くなっていきました。しかし風は一日中弱まることはありませんでした。

...

気温は朝から高く、朝と昼の気温差が少ない一日でした。しかし夕方になると気温は下がり、朝の気温を下回ってきています。

朝の最低気温は+8.0℃、日中の最高気温は+10.0℃でした。17時現在は+5.0℃です。

山荘付近の積雪は20㎝程です。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 天気教室名古屋会場(初級編・中級編)二次募集開始のご案内 >

本日より、座学版 『 やさしい山のお天気教室 』名古屋会場(初級編・中級編)の二次募集の受付を開始致します。
参加ご希望の方は本投稿をお読みいただき、メールにてお申込みください。

...

※ 二次募集は若干名ですので、受講を希望される方はお早めにお申し込みください。。

< 募集要項 >
【 開催場所 】 名古屋会場 (名古屋市東区)
【 講座内容 】 初級編(天気の初歩・天気の基礎・地上天気図の基礎 等)
         中級編(地上天気図の見方・高層天気図の基礎 等)
【 開催日時 】 初級編5月28日(土)午後1時30分~4時30分
         中級編5月29日(日)午後1時30分~4時30分
【 参 加 費 】 各3,500円(事前銀行振り込み)
【 募集人員 】 各25名
【 申込期間 】 5月11日(水)~
 ※ 定員に達した時点で受付終了とさせていただきます。参加を希望される方は、お早めにお申し込みください。

【 懇親会費 】 各3,800円(事前銀行振り込み)
 ※ 懇親会は28日・29日両日とも講座終了後に行います。こちらは希望者のみのご参加となります。

< 申込み方法 >
メールにて受付を致します。
以下の【記載事項】欄をコピーして所定の内容を入力し、
座学版やさしい山のお天気教室 募集係 tenkikyousitu@gmail.com
までお送りください。
メールのタイトルは、ご希望の講座ごとに
【 5月 名古屋会場 初級編・中級編 両日参加申込 】
【 5月 名古屋会場 初級編のみ 参加申込 】
【 5月 名古屋会場 中級編のみ 参加申込 】
のいずれかでお願い致します。
※ 他日程の講座との間違いを防ぐため、必ずタイトルをつけて頂くようお願いします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【記載事項】
(1)お名前:
(2)フリガナ:
(3)メールアドレス:
(4)当日の緊急連絡先(携帯電話番号):
(5)お住まい:
   ※ 〇〇県△△市までで結構です。
(6)講座:
※(初級編・中級編両日)・(初級編のみ)・(中級編のみ)のいずれかを
ご記入ください。
(7)懇親会参加希望:
   ※( 5月28日の参加を希望します )・(5月29日の参加を希望します)・
(両日の参加を希望します)・( 希望しません ) のいずれかをご記入ください。
(8)通信欄:
   ※ 応募の動機・メッセージ等がございましたらご記入ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
< 参加決定のご通知 >
会場の詳細・参加費のお振込み先等は、メールにてご通知致します。
  ※こちらからの連絡が、迷惑メールとしてはじかれてしまう場合がございます。
tenkikyousitu@gmail.com からのメールを受けとっていただけるよう、必要に応じて迷惑メール解除設定をお願い致します。
特に携帯メールをご利用の方はご注意ください。
申し込み後1週間たっても当方からのメールが届かない場合は、上記アドレスまでお問合せください。
< その他 >
今回の申し込みにおいて記載いただいた個人情報は、当天気教室に関してのみ使用し、他の目的のための使用、並びに第三者へ提供することはありません。
皆様のご応募をお待ち致しております。

( 粟 澤 )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 東京会場(実習編・特論)受付終了しました >

座学版 『 やさしい山のお天気教室 』東京会場( 実習編・特論 )は共に定員を超えましたので、申込みの受付を終了いたしました。

ありがとうございました。キャンセル等による欠員が出た場合は、二次募集を行います。その際は当サイトでご案内いたします。

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※ 名古屋会場(実習編・特論)申込みのご案内は、5月12日(木)に掲載いたします。

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< 東京会場(実習編・特論)は間もなく定員に達します >

座学版 『 やさしい山のお天気教室 』東京会場「 実習編 」は既に定員に達しましたが、若干増員いたします。

「 特論 」も間もなく定員に達しますので、満席となり次第受付終了となります。

...

参加を予定されている方で、まだ申し込みがお済み出ない方は、お早めにお願いいたします。

申込み方法につきましては、5月6日の投稿でご案内しております。

※ 名古屋会場(実習編・特論)申込みのご案内は、5月12日(木)に掲載いたします。

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< 5月9日(月)西穂高の気象状況 >

今日の早朝は晴れており、八ヶ岳方面の空はうっすら赤く染まっていました。

11時頃には雨がパラつく時間もありましたが、午前中は視界も良くおおきな崩れはありませんでした。

...

14時頃になると小雨が降りだし、17時現在今も降り続いています。雨が降りだした頃より風も強く吹き始めました。

朝の最低気温は+4.0℃、日中の最高気温は+8.0℃でした。

山荘付近の積雪は50㎝程です。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 5月7日(土)西穂高の気象状況 >

昨日からの雨は、今朝もまだ強風をともない降っていました。

お昼を過ぎた辺りから次第に空が明るくなり、15時頃には青空も見ることが出来ました。

...

今日は一日を通して風が強く、稜線では風速10m以上の風が吹いており、気温のわりに寒く感じました。

雨が降り、風が吹くと体感気温は一気に下がります。もう春山だと油断せず、防寒着は必ずお持ちください。

朝の最低気温は0.0℃、日中の最高気温は+7.0℃でした。日中の気温は高く雨も降ったため、さらに融雪は進んでいます。

山荘付近の積雪は50㎝程です。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 5月6日(金)西穂高の気象状況 >

今日の朝は高い所に薄い雲が広がっていましたが、水平の視界は良く効いていました。

時折日差しもあり、西穂の稜線もくっきり見ることが出来ました。

...

13時頃になると小雨が降りだし、独標では湿った雪が降っていたもようです。

朝の最低気温は+3.0℃、日中の最高気温は+10.0℃でした。

山荘付近の積雪は70㎝程です。

( 西穂山荘スタッフ )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 東京会場(実習編・特論)申込み受付開始のご案内 >

5月8日(日)21時より、座学版 『 やさしい山のお天気教室 』東京会場(実習編・特論)の申込み受付を開始致します。
参加ご希望の方は本投稿をお読みいただき、募集開始時刻以降にメールにてお申込みください。
実習編のみ、特論のみのご参加も大歓迎です。...
お気軽にご応募ください。

< 募集要項 >
【 開催場所 】 東京会場 (千代田区神田)
【 講座内容 】 実習編(高層天気図の見方・実習及び解説 等)
※ 怖がらなくも大丈夫!各自のペースでやりましょう
         特 論(毎年テーマを変えて行います)
※ 今年は 「 山のカミナリ 」です
【 開催日時 】 実習編 6月11日(土)午後1時30分~4時30分
特 論 6月12日(日)午後1時30分~4時30分
【 参 加 費 】 各3,500円(事前銀行振り込み)
【 募集人員 】 実習編 25名
         特 論 40名
【 申込期間 】 5月8日(日)21時 ~ 5月16日(月)
※ 定員に達した場合にはその時点で受付終了とさせていただきます。参加を希望される方は、お早めにお申し込みください。
※ 大変申し訳ございませんが、8日21時より前にいただいたお申し込みは無効となりますので、お間違えにならないよう、ご注意ください。
※ キャンセル等により欠員が発生した場合は、2次募集を行います。

【 懇親会費 】 各4,000円(事前銀行振り込み)
※ 懇親会は11日・12日両日とも講座終了後に行います。こちらは希望者のみのご参加となります。

< 申込み方法 >
メールにて受付を致します。
以下の【記載事項】欄をコピーして所定の内容を入力し、
座学版やさしい山のお天気教室 募集係 tenkikyousitu@gmail.com
までお送りください。
メールのタイトルは、ご希望の講座ごとに
【 6月 東京会場 実習編・特論 両日参加申込 】
【 6月 東京会場 実習編のみ 参加申込 】
【 6月 東京会場 特論のみ 参加申込 】
のいずれかでお願い致します。
※ 他日程の講座との間違いを防ぐため、必ずタイトルをつけて頂くようお願いします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【記載事項】
(1)お名前:
(2)フリガナ:
(3)メールアドレス:
(4)当日の緊急連絡先(携帯電話番号):
(5)お住まい:
   ※ 〇〇県△△市までで結構です。
(6)講座:
※(実習編・特論両日)・(実習編のみ)・(特論のみ)のいずれかをご記入ください。
(7)懇親会参加希望:
※( 6月11日の参加を希望します )・(6月12日の参加を希望します)・
(両日の参加を希望します)・( 希望しません ) のいずれかをご記入ください。
(8)通信欄:
※ 応募の動機・メッセージ等がございましたらご記入ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 参加決定のご通知 >
会場の詳細・参加費のお振込み先等は、5月10日(火)以降に順次メールにてご通知致します。
※こちらからの連絡が、迷惑メールとしてはじかれてしまう場合がございます。
tenkikyousitu@gmail.com からのメールを受けとっていただけるよう、
必要に応じて迷惑メール解除設定をお願い致します。
特に携帯メールをご利用の方はご注意ください。
申し込み後1週間たっても当方からのメールが届かない場合は、上記アドレスまでお問合せください。

< その他 >
今回の申し込みにおいて記載いただいた個人情報は、当天気教室に関してのみ使用し、他の目的のための使用、並びに第三者へ提供することはありません。

皆様のご応募をお待ち致しております。

( 粟 澤 )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 特論のテーマは 「 山のカミナリ 」 >

5月と6月に各地で 『 座学版 やさしい山のお天気教室 』 を開催させていただく予定となっておりますが、今年から “ 特論 ” を設けました。

特論は毎年テーマを変えて行われるもので、今年の特論のテーマは 「 山のカミナリ 」 です。

...

雷は山の気象で最も恐ろしいものの一つ。特に夏山では、雷をいかにして避けるかということが、登山計画にも大きく影響してきます。

1967年8月1日、西穂独標で大変な落雷遭難事故が起きました。松本深志高校の方々が登山中に落雷に遭い、11人が死亡、13人が重軽傷という、大惨事が発生してしまったのです。

このような悲しい歴史を持つ場所で働く者として、悲惨な事故を繰り返さないために尽力することが自分の使命と考え、これまでにも山荘でミニ雷講座を開いたり、このサイトでも7回にわたって 「 雷対策講座 」 を掲載したりしてきました。

しかし、時間や字数の制約がある中で、伝えきれないことは山ほどあります。今回、新たに特論を開催することになった際、第一回のテーマは “ 雷 ” と最初から決めていました。

この特論が、山での落雷事故を減らす一助になることを心から願っています。

内容としては、雷のメカニズム・どのようなときに発生するのか・どうやって察知するのか・遭遇してしまったらどうすればいいのか・過去の事例研究・山小屋でのエピソード等、あらゆる角度から取り上げていきます。

3時間全てを “ 雷 ”一点に絞ってお話しします。当教室の初級編・中級編・実習編等に出たことがなくても大丈夫。気象の知識がなくても結構です。

もちろん気象に詳しい方はより深い理解が可能になることと思いますが、初めての方でも実践で役立つ内容をたくさんお話ししてまいります。

東京会場は 6月12日(日)<受付開始は5月 8日(日)21時より>
名古屋会場は6月26日(日)<受付開始は5月15日(日)21時より>
となっています。

会場の都合によりご参加いただける方の数は限られてしまいますが、ひとりでも多くの皆様にお聞きいただきたいと思っております。

皆様のご応募をお待ち致しております。

( 粟 澤 )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 明日午前中は風雪に注意! >

昨晩から今朝早い時間にかけて強い雨が降りましたが、7時頃には止み、その後晴れ間が広がりました。
しかし、気温は時間の経過とともに下がってきています。西穂山荘付近では朝6時に+7℃でしたが、午後3時で+3℃まで下がってきています。
一日を通して西寄りの強い風が吹いています。

...

明日3日午前9時の地上天気図を見ると、日本の南に高気圧が位置し、北海道の北に二つの低気圧があるため、日本付近は等圧線が何本も東西に走り、等圧線の間隔が狭くなっています。
高気圧は右回り(時計回り)に風を吹き出しますので、明日は強い西風が吹くことが分かります。
また、高気圧の縁を周って気流が流れ込むため、下層には湿った空気が入りやすくなります。

高層天気図を見ると、今夜から明日にかけて日本の上空を気圧の谷が通過し、強い寒気が入ります。

今晩から明日の午前中にかけて、下層には湿った西風が入り、上空には寒気が入るため、北アルプスでは雲が湧きやすくなり、降水が予想されます。
また、寒気の流入で気温が下がることから、山では雪となります。

明日の北アルプスは強い風と雪に見舞われ、また冬に逆戻りします。
凍傷、低体温症、強風による転落・滑落、テントの倒壊、雪崩等にご注意ください。

明日朝6時の予想気温は、西穂高岳山頂で-6℃、西穂山荘付近で-3℃です。
西穂山頂付近では、一日を通し20~25mの西寄りの風が予想されています。
ロープウェイの運行もやや心配な状況になってきました。

ゴールデンウィークに入り、山の遭難事故が多発しています。
明日も気象遭難に厳重な警戒が必要です。

( 粟 澤 )
( 地上天気図提供 : 日本気象協会 )
( 高層天気図 : 気象庁の高層天気図をウェザーニューズ社より提供してもらっています )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 悪天を知らせる雲 >

今日は朝から夕方まで1枚目の画像のような空模様。雲は多いものの、時々日が差し、ガスが湧くこともなかったため、景色はずっと見えていました。

しかし、風が強まる時間帯が早く、朝早い時間のロープウェイは動いていましたが、その後、強風のため運休となってしまいました。

...

しかし、日没前くらいから2枚目と3枚目の画像のような空模様となってきました。
灰色の高層雲に覆われた空に、レンズ雲や吊るし雲がいくつも現れています。

これは悪天がやってくる合図。予想天気図どおりに前線が迫り、これから大荒れの天気がやってくることを示しています。
今夜は強い雨と風に見舞われそうです。

明日4日9時の予想天気図を見ると、寒冷前線は北海道から東北の太平洋側をとおり、伊豆半島の西側あたりに達すると予想されています。
この時間には、北アルプス付近は既に前線が通り過ぎていることになります。

西穂高では早朝に雨が止み、午前中には晴れてくる予想です。夕方から夜にかけてガスが出やすくなり、雪が舞う可能性もあります。
南西の風が強く、午前中は風速20mを超える風が吹きそうです。
西穂山頂の予想気温は、6時が+0.5℃、18時には-4.5℃と次第に下がっていきます。

5日9時の予想天気図を見ると、低気圧は北海道の北へ抜け、日本の南には高気圧が移動してきています。
高気圧が南に位置するため、この縁を周る湿った空気が入りやすくなり、西穂周辺は午前中はガスに覆われ、雪が降りそうですが、降雪量は多くなさそうです。

予想はあくまで現時点での情報を元にしたものですので、先の予想ほど変わってくる可能性があります。

( 粟 澤 )
( 地上天気図 : 気象庁ホームページより )

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< 4日は低体温症に注意 >

今日は西穂山荘付近でも日中の最高気温が13度まで上がり、上空に薄い雲はあったもののよく晴れて穏やかな一日でした。

気温が高かったため、沢筋では雪崩の跡が目立ちます。

...

明日3日9時の予想天気図を見ると、昨日のものとはだいぶ異なっています。

朝鮮半島北部付近に中心を持つ低気圧から、閉塞前線・寒冷前線が長々と前線が伸びています。
日本海に温暖前線がありますが、4日9時の予想天気図を見ると、樺太のあたりまで移動していますので、この前線に向かって吹き込む風の影響はありそうですが、雨については影響がなさそうです。

大きく影響するのは寒冷前線の方で、掲載した4日9時の予想天気図では本州上に低気圧が描かれていますが、予報会社によっては低気圧ではなく、寒冷前線上のキンク(前線が折れ曲がっているところ)としているところもあります。

この低気圧または寒冷前線の通過のタイミングで強い雨が降りそうです。山では局地的に非常に強い雨が降る可能性がありますので、ご注意ください。

槍穂高連峰では、明日3日(火)は朝方は晴れる時間帯があるものの雲はやや多めの予想です。
南風が次第に強まり、朝方はまだそれほどではないものの、午後には25mくらいに強まりそうです。
西穂高岳山頂の予想最高気温は6.5℃と引き続き高いため、雪崩や雪庇の崩壊には警戒が必要です。

4日(水)は未明から午前中にかけて雨となり、一時雷を伴って強く降る可能性があります。
早朝は南寄りの風が非常に強く、槍穂高では25mを超えると予想されます。
強風への警戒とともに、大雨による沢の増水や鉄砲水、土砂崩れ等にも警戒が必要です。
雨は次第に弱まりますが、山岳地帯は回復が遅れそうです。
西穂山頂付近の風は12時に南西の風20m、15時に西南西の風16mの予想です。
気温は寒冷前線通過後に下がっていきます。西穂山頂の6時の予想気温は+6℃、18時には-3℃となっています。

雨で体が濡れた後に気温が低下し、強い風に吹かれると低体温症になります。これまでにもゴールデンウィークに、このパターンで多くの遭難事故が発生してきました。
まずは体を濡らさないことが第一。雨天での無理な行動は避けましょう。

5日(水)は、朝方はガスが湧きやすいものの、次第に回復し、晴れそうです。
天候は回復してきますが風は強く、3000mくらいの高さでは25m近い西の風が予想されています。
強風による転落・滑落、テントの倒壊等にご注意ください。
気温は朝方までは低いものの、日中は上昇してきそうです。

これらはあくまで現時点での予想値を元にしたものですので、変わってくる可能性は十分あります。
山の事故が多発しています。この投稿での情報も参考にしていただき、慎重に行動していただくようにお願い致します。

( 粟 澤 )
( 地上天気図提供 : 日本気象協会 )

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やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真
やさしい 山のお天気教室さんの写真

< 4日明け方から午前中の天気に注意! >

昨日の投稿では、本日(5月1日)の天気の予想が好転した旨をお伝えしましたが、残念ながら回復は遅れてしまいました。

本日(1日)12時の実況天気図を見ると、1016hPaの等圧線が、東海道沖で南に大きく湾曲しています。この影響もあり、北アルプスの北側を抜けると予想された湿った空気が北アルプスに流れ込む形に変わってしまい、ガスがなかなか抜けませんでした。...
西穂山荘付近では午後になって抜け始めましたが、標高の高いところの回復は遅れました。

ゴールデンウィークで多くの登山者が山を訪れるとともに、遭難事故も多発していますので、今日も天気図を元に今後の天気について見てみます。

明日2日(月)を見ると、日本付近では、大勢に大きな変化はありません。
風も次第に弱まり、良い天気に恵まれそうです。
ただし、気温がかなり上昇しそうです。西穂の山頂の朝6時の予想が0度、午後3時に8度の予想ですので、登っていれば暑さを感じるくらいです。
気温上昇により全層雪崩が発生する可能性がありますので、沢筋や急斜面の雪崩が発生しやすい場所では注意が必要です。

3日(火)の天気図では、前日には予想されていなかった前線が東シナ海に記載されています。また日本列島には北東から南西に向かって等圧線が走り、朝鮮半島北部にある低気圧が接近してくるにしたがって、さらにその間隔が狭くなることが予想されます。
この影響もあって、上空には昨日の予想よりも早く雲が広がりそうです。
等圧線の間隔が狭いということは、気圧の差が大きいということを意味しますので、強い風が吹きます。

これらのことから3日の天気を予想すると、天候は曇り。南寄りの風が強く、午後にはかなり強まりそうです。
西穂山頂あたりですと、朝6時に南南西の風15m、12時に25m、15時に27mと非常に強い風が予想されます。
強風による転倒・滑落、テントの倒壊、樹林帯では倒木等にも注意が必要です。

4日(水)は午前中まで、大荒れの天気になる可能性があります。
朝鮮半島北部にあった低気圧は沿海州付近に進みますが、そこから伸びる寒冷前線が北陸から北日本にかかってきます。
また、東シナ海にあった前線上に低気圧が発生し、西日本から東日本を横断しそうです。

最後に掲載した画像の上段は500hPaの予想天気図で、これも4日午前9時の予想図です。
日本の西に非常に深い気圧の谷があり、沿海州付近で等高度線が曲線ではなく、丸く閉じた形になっています。このようなものを寒冷渦と呼んでいますが、接近してくる際に非常に荒れた天気をもたらす可能性があるため、警戒すべき天気図です。

これらのことから、3日夜から4日にかけて全国的に天候は崩れそうです。中部山岳では4日の未明から午前中にかけて大きな影響が出そうです。

北アルプスでは、明け方から午前中にかけて強い雨が降り、強い南風が吹きます。西穂山頂付近では、朝6時に南南西の風30mと予想されています。
前日同様、強風への警戒が必要になるとともに、大雨による沢の増水や鉄砲水、土砂崩れ等にも警戒が必要です。

八ヶ岳や南アルプスでも、時間の差はあるものの、大荒れになる傾向は同じで、南アルプスでは雷にも注意が必要です。

この荒れた天気は昼までで、午後には急速に回復し晴れ間が広がると予想されています。
ただし、天候回復と同時に気温は下がってきます。

翌5日は西から高気圧が進んできそうですので、好天が期待できそうです。

これらはあくまで現時点での予想値を元にしたものですので、変わってくる可能性は十分あります。
山の事故が多発しています。この投稿での情報も参考にしていただき、慎重に行動していただくようにお願い致します。

( 粟 澤 )
( 地上天気図提供 : 日本気象協会 )
( 高層天気図 : HBCホームページより )

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< 午前中は晴れ >

昨日の投稿でご案内していたように、今日の午前中は良い天気に恵まれました。

一枚目の画像は9時頃にピラミッドピーク方面を撮影したもので、きれいな青空が広がっていました。

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二枚目は11時頃に西穂高岳山頂から奥穂・槍方面を撮ったものですが、まだ天気はいいものの、山の上には雲が出始めています。

正午ごろを境に、みるみるうちに雲が広がり、日射が遮られたために気温は一気に低下してきました。

今日も明日1日(日)から3日(水)までの天気図を掲載しました。

まず最初の天気図ですが、1日9時の予想図が2枚掲載されています。左側が昨日の投稿で掲載したもの、右側が今日発表された新しい予想図です。

ほとんど同じに見えますが、よく見ると日本の南にある高気圧の中心気圧は1018hPaから1020hPaに、秋田沖にある低気圧の中心気圧は1012hPaから1010hPaへとそれぞれやや強まっています。
( 高気圧は気圧の値が大きいほど強く、低気圧は値が小さいほど強いことを示しています )

この低気圧と高気圧の間にある等圧線(1016hPa)を見ると、昨日の予想図では九州の北縁から瀬戸内海あたりを通っていましたが、今日のものではやや北に押し上げられ、中国地方の北縁あたりを通っています。

このためこの高気圧の縁を周る湿った空気もやや北に押し上げられ、北アルプスの北側を通るため、北アルプスへの影響は少なくなる予想に変わってきています。

このため、西穂高でも明日1日(日)は朝方はガスが湧きやすいものの、その後は好天に恵まれそうです。
しかし、稜線の風は強く、20mを超える西の風が予想されていますので、強風による転落・滑落には注意が必要です。
気温は今日よりも上昇してきそうです。

2日(月)は高気圧の勢力圏内にあり、やや雲が湧く可能性があるものの、晴れそうです。

3日(火)の天気図を見ると西から低気圧が前線を伴って接近してくるのが分かります。しかし、9時の時点では中部地方から北陸にかけてはまだ高気圧の勢力圏内にありますので、午前中は良い天気に恵まれそうです。
午後になると次第に雲が増えだし、天気は下り坂に向かうことは明白です。

天気図にはありませんが、4日(水)は低気圧からのびる寒冷前線が通過することになりそうですので、今後の予報をよくご確認ください。

( 粟 澤 )
( 地上天気図提供 :日本気象協会 )

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< 連休前半の天気図を見てみよう >

今日の西穂高は冬に逆戻り。第二ロープウェイ乗り場のある鍋平付近でも雪が舞い、16時現在の山荘付近の気温はマイナス3度近くまで下がってきています。

本日12時の地上天気図を見ると、日本の西に高気圧、東に発達した低気圧があり、日本列島には等圧線が縦縞に並んでいます。西高東低の冬型の気圧配置です。

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このため、低気圧の中心に近い北海道や日本海側の山沿いでは雪が降り、風が強まりました。

明日30日(土)はどうでしょうか。大陸にあった高気圧が日本の南海上まで進んでくるため、北海道の一部を除き、明日は全国的に晴れてきそうです。

西穂高付近でも午前中は晴れそうです。しかし、昼過ぎから湿った空気が入ってくるため、山では雲が増え始め、標高の高いところでは夕方から雪となる見込みです。
標高2367mの西穂山荘付近でみぞれ、これより低いところは雨となりそうです。

稜線ではまだ強い風が残り、西穂山頂付近で朝方は北西の風20m、昼頃から西寄りに変わり、15m前後と次第に弱まってはきます。

気温は、西穂山頂くらいの高さで朝6時がマイナス8度、日中でもマイナス3度の予想ですので、低い状況が続きます。風が強いことから体感温度はかなり下がりますので、防寒・暴風対策が必要です。

5月1日(日)午前9時の予想天気図を見ると、前日朝鮮半島の北にあった低気圧が秋田沖まで進んできます。日本の南には引き続き高気圧がありますが、この低気圧の影響もあって、高気圧の縁に沿って湿った空気が流れ込んできます。

このため北アルプスはガスが湧きやすくなり、西穂高では朝方晴れ間が見られる時間帯があるかもしれませんが、次第にガスが濃くなり、小雪またはみぞれが降り出しそうです。山荘くらいの標高は雨の見込みです。
標高の高い稜線では、西寄りの風が強そうです。

2日(月)の地上天気図では、北日本と日本の南に二つの高気圧があり、日本列島はその勢力圏内にすっぽりと入っています。

また最後に、先日(27日)と同様の高層天気図を掲載しました。2日午前9時の予想天気図で、上段は500hPa、下段は地上です。

500hPaのものを見ると、前回のものとは逆に、日本の西で等高度線が南から北に向かって凸状になっています。これは上空の “ 気圧の尾根 ” です。

上空に南から暖かい空気が入ってくることを意味しています。上空の空気は西から東へ動いていきますので、この気圧の尾根は西から日本上空を覆ってきます。
上空の気圧の尾根と地上の高気圧が対応しているため、日本は全国的に好天に恵まれそうです。

西穂高でも風は次第に弱まり、気温も上昇してきそうです。

今後、気圧配置が変わってくる可能性はもちろんありますが、現時点の天気図を見る限り、連休前半で最も天気に恵まれそうなのが2日、次が明日30日といったところですね。

( 粟 澤 )

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